2024/12/10

迷いながら、でも確かに前へ。 インターンから正社員へ、Webデザイナーの等身大の歩み

正社員 デザイナー

練馬区 石神井公園のIT企業Mogicの社内インタビュー。
今回は、アートディレクションチームに所属をしているWebデザイナーKさんに話を聞きました。同じチームで隣の席に座っていますが、普段のおしゃべりとは違うまじめな質問で、WebデザイナーとしてのKさんに迫ってみました!

最初に自己紹介をお願いします。

アートディレクションチーム(以下ADチーム)に所属しているN.Kと言います。インターン入社が2018年6月頃で約2年、正社員入社は2020年なので5年目になります。なので、勤続年数は、インターンと正社員合わせて丸6年です。

まさか泣いてしまった、二次面接

インターンの入社前後でギャップはありましたか?

私がインターン先を探していた頃、Mogicの情報はMogicのサイトとFacebookとインターン採用サイトでした。募集要項やFacebookで見ていた通りで、ギャップもほとんどなくて。当時は、インターンでも会社に行って対面で面接を受けていたんですね。その時に、「ここ見たことある!」と思いながら面接を受けていました。その当時は、面接も一次/二次面接があって、二次面接のときに代表に質問できる場面があり、アドバイスを受けたときになぜか泣いてしまったということがありました。「完全に落ちた……」と思いながら帰ったのですが、合格の連絡をいただいて嬉しかったのを覚えています。

モノづくりが盛りだくさんだった、インターン時代

インターンで入社してから、どんな課題をやっていましたか?

記憶がおぼろげですが、自社メディアのアイキャッチ画像の制作からやっていたと思います。大学の課題でデザインを作ったことはありましたが、実務でやったことがなかったので自分の引き出しの無さを実感したことをすごい覚えています。

あと印象に残っているのは、MicroTechです。「リョウシ・コンピュータ」と「ぱぴぷぺほ」の2つに関わりました。それぞれ違うエンジニアインターンと組んで制作したので、人が違うとこんなに違うんだという経験もできたしやり取りのしやすさも体感しました。大学時代にWebサービスを作ったことがなかったので、モノづくりの経験はMogicでたくさんしました。

Mogicで正社員になろうと思ったきっかけは、どんなところにありましたか?

他の気になる会社も見ていましたが、その上でMogicはやっぱり慣れているし、みなさんとても良くしてくださるし、自分で仕事ができる方だとは思っていないので、その中でも成長につなげてくれるというのが大きかったように思います。

インターンから正社員になって、深まってきた理解

インターンから正社員になって、ギャップはありましたか?

インターン時代は、週2~3日で出社していたのが、正社員になって週5日出勤になって、少しずつMogicが持っている仕事の回り方みたいなものを理解し始めた感じです。チームごとの役割とか会社の輪郭が少しずつ見えてきた気がします。ギャップがないというよりは、理解が深まったという感じです。

正社員になってから、仕事量も大分増えた感じですか?

一年目はそうでもなかったです。社内サービスの「ココペペ」の制作をしたり、クライアント案件でサービスのロゴ改修とか自社ブランド「LearnO」のリブランドの準備をしたりしていました。当初は、チーフのUさんがメインだったので、私ががっつり関わるようになったのは、正社員3年目~4年目からです。

そう言えば、Kさんが正社員になったタイミングはコロナ禍で、入社式もオンラインでやっていましたね。

大学の卒業制作で1月頃からお休みをいただいていたのですが、確か2月くらいからMogicがリモートで仕事をするようになって、そのまま入社式もSkypeでやっていただきました。仕事面ではメールやSkypeで連絡を取ったりサポートしていただいたのが、大きかったかなと思います。

Webデザイナーの仕事でワクワクすること、少し苦手なこと

これまでWebデザイナーの仕事をやってきて、ワクワクする仕事はどんなことがありますか?

コンセプトを作っているときが一番楽しいかもしれません。クライアント案件でデザインを作っていくときに、最初にどんなものを作るのかという話を聞くんですね。ユーザーさんにどう思ってほしいのか、ターゲットがこの層だからとか、こんなものを作ってほしいというような話を聞いた上で、作業に入っていきます。その時に、配色設計を考えたり、言葉集めをしてみたりしながらどうデザインに落とし込んでいくか。いろんな試行錯誤をしてデザイン案、トンマナ案を3案作っていくのがすごく楽しかったです。

コンセプト設計が楽しかった仕事なんですね。

そうです。作成途中の話ですが、3案作ろうとしていて最初の2案が何となくできて、もう1案どうしようかなと考えているときにパッとアイデアが降りてきた瞬間が一番脳汁がやばかったです。「ここから落とし込みをしていける!」と思えて。言葉集めとか連想ゲームは、苦しいけど好きです。

脳汁(笑)。逆に、これはちょっと実は苦手だなっていう仕事はありますか?

コーディングの作業に入る前の設計が苦手というか、大枠を作っていくところがあんまり得意じゃありません。数字をいっぱい見るのが苦手ということもあります。システムサービスのコーディングは、普通のWebサイトに比べると汎用性や柔軟性が格段に求められるので、コーディングの設計が大変なのです。それでも大学でコーディングを学んできているから何とかやりますが、独学でできる人は本当にすごいと思います。大学で勉強もしたし、質問もできる場もあった。インターン時代には、チーフに助けを求めながら何とかやってこれました。大学でコーディングをやっていなかったら、Webデザイナーを選んでいなかったと思いますね。

苦手との向き合い方、学び方

大学の授業の中でも、コーディングはなかなか苦しい授業でしたか?

苦しかったですね。今の技術力だったらそこまで大変な課題ではなかったのですが、当時は苦労していました。今思えば、大学でベースを築いたと思いますが、学んでいたことは初歩の初歩の内容でした。技術力を積み上げたのはMogicだったなと思っています。

苦手なコーディングとどう向き合っているんですか?

「1人で100%を目指さない!」ですかね。1人で抱え込んで、できませんでしたということにならないように、チーフと分担作業をしています。あとは、とにかく100%を目指さないこと。自分の分かるところまでで、切り捨てる。70%とか75%くらいまでいけたら、「ここまでよくがんばったね」って自分でも言ってあげるようにしています。完璧を目指さないようにしてから、少し楽になった気がします。

苦手なものをどうやって学んでいくんですか?

Webデザインのコーディングは、書いたらすぐに反映されます。なので、自分が意図した動きになったかの結果はすぐに見られるんですよね。プレビューして、自分が意図したデザイン、頭の中で思っているデザインができていれば、OK。逆に、自分が意図したデザインにならないとダメなので、最近はChatGPTと会話をしながら深めています。

例えば、「これをこうしたくてこういうコードを書いたんだけど、意図した動きにならないのは何で?」って聞いたら、ChatGPTが何か提案してくれる。それで、提示してくれたコードを貼って意図した動きになったら、よかったとなります。そこでChatGPTの解説を読みながらやってみると、これはこうだから動かなかったんだね、と理解できるようになるっていう感じです。

それでも上手くいかないときは、デザイナーチーフに「こういうデザインがやりたいけど、何を使ったらいいか全然分からない」と相談して、「これを使うといいよ!」と教えていただいて、想定通りの動きができるようになるということもあります。

いろんなものを使ったり、聞いたりしながら、自分の思い描いているものがどう再現できるかっていうのを探っていく感じなんですね。

普段の業務内容を教えてください

Webデザイナーとして働いているけど、それ以外の仕事もあると思います。どんなものがあるか教えてください。

Webデザイン業務とクライアント案件を1、2個くらい担当しています。1つはシステム作りに関わっていて、もう1つは改修の依頼がきたのを直しています。あとは、デザイナーインターンの育成とイベント管理部にも参加しています。会議は7個くらい参加しているので、毎日何かしらの会議があります。

Mogicの優しいところ、意外ときちんとしているところ

働いていて、Mogicの優しさを感じる場面はありますか?

優しさを感じる場面は、体調を崩してしまったときに特に感じます。先日、コロナに感染してしまったとき、実はデザインが結構大詰めなタイミングで、迷惑をかけてしまいました。チーフやプロジェクトチームも「大丈夫だよ!」と言ってくれて、全体のスケジュールを1週間くらい延ばしてもらったことがありました。本当に申し訳ない気持ちがありつつ、みんなの優しさに感謝でした。

逆に厳しいところや意外ときちんとしているところは、ありますか?

ちゃんとした理由がない遅刻には、厳しいと聞いています。意外ときちんとしているところは、やっぱりメリハリじゃないですか?静かな時は、すごい静かですよね。みんなガーっと集中している時。でも、おやつが配られるっていうときは、ちょっと糸が緩んでおやつ食べて、おしゃべりしたりして。一段落したら、また引き締めて集中するというところは、すごいメリハリがあると思います。
あとは、PマークとISMSの申請まわりや社内周知/教育などは意外ときちんとしています。

正社員になってから一番大変だったこと

正社員になってから一番大変だったことはありましたか?

一番大変だったことは、大きな壁が見えて闇落ちした時ですかね……。コンセプト設計もデザインを作るのも好きなんですが、やっぱりコーディングに落とし込みになったときに、すごく気持ちが落ちて大変でした。でも、今がんばれているのは、その時の経験があるからなんだと思います。その時苦しんだ経験や作ったテンプレを活かしつつ、何とかやっています。

そういう時、どう乗り越えたんですか?

その時は、さすがに旦那さんもやばいと思ったらしくて、「落ち着いたら、猫をお迎えしよう」って言ってくれていました。「猫が待っている、猫が待っている……」と思いながら、がんばっていた気がします。(笑)

自分の中で意識的に変えていること

入社してから自分なりに変わったなとか、成長したなと思うことありますか?

いい成長かは分かりませんが、自分がされて嬉しかったことをインターンの子たちにしようと思って接していたんですけど、多分そのスタンスが自分に合わなかったんですね。最近は自分が無理しない程度にそっと見守りつつ、でもインターンを置き去りにしないで、いい距離感を模索中です。

ADチームの雰囲気は……

ADチームの雰囲気は、どうですか?

明るい!インターンで入社してから、ここのチームが苦しいなって思ったことは一回もないです。メンバーが入れ替わったり、インターンが卒業したりはありますけど、ずっと雰囲気が変わらないですね。

ADチームに来てほしい人はどんな人ですか?

自分が好きなことを持っている人。採用のページにも書いてあると思いますが、何かに夢中になっているものがある人は、ADチームに合っていると思います。みんな何かしら〈深い好き〉を持っているじゃないですか!それは、ADチームならではかなって思います。

私は面接をしていて、割とそこに惹かれます。それは別にデザインと関係なくてもいいし、コーディングと全然関係なくてもいい。「これが好き!」っていうものを何か持っているっていう人が来てほしいかな、っていう感じはします。あと、食べることが好きな人。(笑)

みんな食いしんぼうね、ADチームは。(笑)

Mogicが石神井公園にある魅力

石神井のここが好きだなというところはありますか?

Mogicが石神井公園にあるっていうのは、意外と私の中では大きいんですよ。私がMogicに応募した理由の一つも、石神井公園という場所でした。中学高校が西武線沿線で、石神井公園に住んでいる友達もいたので、石神井公園に元々親近感がありました。都心すぎないのも、疲れなくていい場所だなって思っています。

今後の野望は、影武者!?

最後に、今後の野望を教えてください。

もう少しグラフィック力を上げたいなっていう野望はありますね。私は、やっぱりデザインとかコンセプトの作りこみ、落とし込みが好きだなと思うので、そういうものにもっと触れられるようになりたいなと思います。あと、今年から決めてることなんですけど、「あんまり前に出ないぞ!」です。

今までも、そんなに出ていないと思うけど……

もっと出ない。スッと後ろに控えて極力目立たないで、影武者じゃないけど。前にグイグイいってやるというより、ひっそり黙々と作って、スッと出して、また黙々と作って、スッと出してみたいな。私が作りましたっていうより、淡々と作って出していくみたいなことをしていきたいと思っています。