練馬区のIT企業MogicでCTO(最高技術責任者)を務める藤井さんが、KOMADO初登場です!
実は、藤井さんとちゃんとお話しするのは約10年ぶりのこと。しかも初めてのインタビューを、対面ではなく電話で行うという、初めてづくしの挑戦でした。スマホを握る手が震えて、なかなか録音ボタンが押せないというひどい緊張状態のまま、インタビューが始まり……。
しかし電話越しに聴こえてきたのは、相変わらず温かく、ハッとさせられるような本質に満ちた言葉の数々でした。石神井公園という環境がもたらす心のゆとり、そしてAI時代に人間にしかできない「本当の技術力」まで。普段なかなか聞くことができない話を色々と語ってもらいました。そんな緊張感たっぷりなインタビューの模様をお届けします!
「クオリティマネジメントチーム」新設のねらいは?
藤井さん、ご無沙汰しております。緊張していて、手も震えてひどい状態ですが、よろしくお願いします!早速、最初の質問なのですが、2025年の春に組織改編がありました。新しく「クオリティマネジメントチーム」が新設されましたよね。この新しい体制によって、エンジニア組織の開発環境や品質への向き合い方に、どんな変化やねらいがあったのか、藤井さんの視点から教えていただけますか?
こういう新しい組織を作るときって、Mogicでは必要性があったり、取り組みを分かりやすくしたりするために新設していると思うんです。実は、やっていること自体はこれまでと特に変わっていなくて、「今ここに力を入れているよね」ということを示すアイコンみたいな形だと思っています。みんながそこに焦点を当てやすいようにした、という感じですね。
なるほど。明確に何かがガラッと変わったというよりは、意識の焦点を合わせるための新設だったんですね。
はい。もちろんそこに力を入れてほしいという想いはあるんですけど、「既にできているけれど、もうちょっと色々と深く考えられるよね」「さらに深められるよね」という課題設定なのかな、と捉えています。
理想的な連携は、相手の役割を知ることから
続いて、Mogicの環境とエンジニアのカルチャーについてお聞きしたいです。ディレクターやデザイナーといった他職種との「理想的な連携」について、エンジニアとしてはどんな感じが理想だと思いますか?
エンジニアリングに限らずなのですが、Mogicではすべての職種の役割を知る必要があると思っています。そうすることで、「相手がどんな情報を欲しがっているか」とか「どんな説明の仕方をしてほしいか」を考えて動けるようになるのがMogicらしさかなと。自分のやっていることだけでなく、相手のことを分かった上で動けるのが理想ですね。
失敗なんてない。試行錯誤で自分をバージョンアップ!
失敗の捉え方や心理的安全についてもお聞きしたいです。以前のSさんのインタビューでも「過去の試行錯誤が、今の血肉になっている」というお話があったり、Mさんからは「Mogicは敵がいなくて薄着でいられる場所」という言葉があったりしました。藤井さんご自身は、メンバーの失敗や挑戦をどのように見守っていますか?
僕は、失敗ってないと思っているんです。結果的にうまく行かなかったということはあるかもしれませんが、それって次へのステップですよね。結局、失敗しなかったら、その日の自分のままずっと大きくなってしまうと思うんです。でも失敗があるからこそ、前の日の自分を乗り越えられるというか。
……なんだか、聞いていてちょっと泣きそうになってしまいました(笑)。
えっ、本当ですか?
私、日々の業務で失敗が多いなと感じているので……。
いやいや、そんなことないですよ! 昔のうぉんじまさんと今のうぉんじまさんだと、やっぱり全然違いますから。毎回毎回、うぉんじまさんが試行錯誤して新しいことにチャレンジして、頑張っている姿を見させてもらっているので、本当に成長されているなと思います。
皆さんのひとつひとつのがんばりがあるからこそ、Mogicがやっていけているなと本当に感謝しています。
……恐れ多いですが、すごく嬉しいです。ありがとうございます!
石神井公園のゆとりが、脳内メモリを解放する
次は、オフィスがある「石神井公園」という場所についてです。以前のインタビューでエンジニアのSさんは「都会のように競争競争していない、ゆとりがある場所」とおっしゃっていましたが、この環境はエンジニアの開発に何かいい影響を与えていると思いますか?
そうですね。都心で働いていると、いろんな欲や周りのスピード感にまみれていくと思うんです。もし渋谷で働いていたら、電車で行き来するときも周囲のビジネスパーソンが目に入って、どうしても自分と比べて焦ってしまう。
でも石神井公園だと、周りを歩いている方々も渋谷よりゆっくりしたスピードですし、自然もありますよね。そういう環境のおかげで、気持ち的な焦りはかなり解消されるなと思います。
焦りがないことは、エンジニアの仕事にどう影響しますか?
どの職種でもそうかもしれませんが、特にエンジニアのような繊細な仕事だと、焦ることで脳内のメモリがすごい食われてしまうんです。普段なら10回深く思考できることが、焦ると半分以下になってしまうんじゃないかなと。なので、焦らずにできる環境があるということは、自分の100%に近い実力を発揮する上で、すごくプラスになっていると思います。
AI時代に磨くべき、本当の技術力とは?
ここからは、一番お聞きしたかった本題です!どんどんAI時代になってきていますが、Mogicの開発現場では今、AIをどのように取り入れていますか?
AIの取り入れ方は個人個人で差があると思いますが、大切なのはAIを判断の材料にするのはいいけれど、AIに判断してもらうのはマズいということです。判断まで委ねてしまうと、AIに使われることになってしまいますから。AIで調べて材料として使うのはいいですが、「これが正しいかどうか」の最終判断までAIに尋ねるのはちょっと違うのかなと。
これからの時代は「人間が判断すること」がより重要になってくるので、そこを手放してはいけないと思っています。
なるほど。では、これからのエンジニアが人間にしかできない領域として磨くべき本当の技術力とは何だと思われますか?
より人のことを考えることですね。本来エンジニアって、人間がやりたいことをコンピューターに伝える通訳のような役割です。でも、言われたことを額面通りに伝えるだけなら、これからはAIがパッとやってしまう時代になります。
だからこそ、「この人には本当は何が必要なのか」を深く汲み取る力が求められます。その汲み取った想いをコンピューターで形にするスキルこそが、これからのエンジニアにより必要になっていくはずです。
技術的なスキル以上に、人間的な部分がベースになるんですね。エンジニアとして第一線で活躍し続けるには、ベースとしてどんな力が必要だと思いますか?
AIが登場する前は、コンピューターをどううまく使えるかがエンジニアの主要なスキルだったと思うのですが、今後はやっぱり、さっき言ったような相手からの汲み取り力、つまりコミュニケーション能力が一番大事になってくると思っています。
凸凹なチームで補い合い、エンジニアリングを楽しむ
それでは、「エンジニアってどんな人に向いているか」について教えてください。技術がどんどん進化していく中で、伸びる人や仕事を心から楽しめる人には、どんな共通点やマインドがあると思いますか?
好奇心はすごく大事ですが、好奇心がありすぎると冒険しすぎてミスが多くなってしまう一面もありますよね。エンジニアには慎重な部分も求められます。
だから、ひとつの決まったタイプである必要はなくて、いろんなタイプの人がいて個性を出し合えるのが一番いいなと思っています。守りが得意なディフェンシブな人、攻めが得意なオフェンシブな人、いろんな個性が混ざり合ったほうが、結果としていいプロジェクトができるんじゃないでしょうか。
1人で全部の要素を持っていなくても、チームで発揮できればいいんですね。これからMogicのエンジニアチームには、どんな強みやパッションを持った人に来てほしいですか?
システムを自分で勉強できる、という大前提があります。その上で、思いやりがあって、探究心があって、何よりエンジニアリングを楽しめる人が来てくれたら嬉しいですね。
最後に、インターンや新入社員でMogicを目指す方へのメッセージをお願いします!
エンジニアリングと聞くと、ちょっと難しいイメージがあるかもしれませんが、本当はそんなことなくて簡単なものです。僕らは本当にコンピューターとの通訳をしているだけなので、特別なことだと思わず、ぜひ気軽にチャレンジしてくれたら嬉しいです!
本日は、素敵なお話をありがとうございました!
ありがとうございました!




