プロマネU:今回は10周年のプロジェクトを一年振り返って見るということで、まずは自己紹介から。私は、ブランディングプロジェクトのプロジェクトマネジメントをしています、Uです。職種はデザイナーです。
うぉんじま:ブランディングプロジェクトに参加している、うぉんじまです。バックオフィスに所属しています
セールスO:ブランディングプロジェクトとイベント管理部に参加している、Oです。普段は営業をしています。
エンジニアY:イベント管理部と(今回は直接関係ないんですけど)Microtechのプロマネをやっている、Yです。普段はエンジニアをやっています。
プロマネU:よろしくお願いします!10周年プロジェクトとして、一個プロジェクトを打ち立ててやっていたわけでもなく、ブランディングプロジェクトとイベント管理部がコラボしていろんなことをやってきた一年かなと思うので、ブランディングメンバーだけじゃなくて、イベント管理部の方にもお越しいただいて、いろいろ裏側の話をできたらいいかなと思っています。ブランディングのプロジェクトの中では、10周年の中で集まった声とか、10周年以前からもよくいわれていたことをまとめてみて、今回は「Mogic3つの不思議」を持ってきました。
エンジニアY:何ですか?
その1「本当はばらばらなのに、一致団結に見える不思議!?」
プロマネU:気になるでしょう? 3つの不思議!プロジェクトに絡めながらひもとけていけたらと思います。まず一つ目、「本当はばらばらなのに、一致団結に見える不思議」こんなこと言っちゃっていいのかな(笑)
セールスO:本当はばらばらというのを最初にばらすという(笑)
うぉんじま:一致団結、よく言われると思う。
プロマネU:チームワークは大事にしているかなと思うんですよね。でも10周年プロジェクトとして一致団結したわけじゃなくて、それぞれ個別に動いていたじゃないですか。音楽会のときとか、結構大変でしたよね。
エンジニアY:そうですね。あのときが初めてブランディングとコラボしたときかなと思っているんですけど。結構ばらばらでしたよね(笑)。大きい世界観とか「こういうものにしていこうね」という認識だけは合わせていって、あとは各々の思うがままに進んでくださいという感じですよね。途中で「どんな感じになっていますか?」みたいな話をしつつ「そっちのそれ、面白いですね!」「こっちはこんなことやっているんですよ」とお互いに刺激を与え合った感じですかね。音楽会のときも今回もですけど。ばらばらですよ!
プロマネU:いきなりだったよね。始まりが。
セールスO:いつでも始まりが突然!
プロマネU:音楽会は最初5月にやりたいって言っていたんでしたっけ。
うぉんじま:桜のころ?春の…。
プロマネU:そうでした、そうでした。
うぉんじま:「やりたいね」っていう話があって、本当に実現するのかな、という感じでずっときていたけど、急にばたばたっと決まって「本当にやるんだ!」みたいな。突如感がありましたね。
プロマネU:Mogicは、急激に動き出すからチームワークがないと実現しないのかなと思っていて。イベント管理部を巻き込まないと、ブランディングだけじゃやれない。そこは大きいかなと思いますけどね。
エンジニアY:結構、最後スピードに乗せて一気に固めていって、当日は、なんだかんだみんな助けてくれますよね。
セールスO:「音楽会やりたいね」という話になって、やるってなったら「じゃあどうやっていこうか」という方向でみんな考える。「やめといた方がいいんじゃない」とはならないところが、一致団結と言われるのかな?
プロマネU:どんなことでも社内ですぐ共有される気がして。失敗したことでも何でも共有されるから。「あそこが大変そうだから何とかしないと」みたいな感じに、自然と動き出すのがMogicのチームワークなのかなと。
セールスO:音楽会のときは、急にいろいろ動き出した感があって、石オケさん(石神井Int’l(インターナショナル)オーケストラ)がすごく協力的に「やりましょう!」と言ってくれたというところと、同じくらいの時期にデザインスタジオcoffcaができて、パンフレット作ったり、今までイベント管理部でもブランディングでもできていなかった部分も一緒にできるようになって。それで急に動き出したような感じはしましたね。
プロマネU:確かに。Mogicだけでは無理だった。
エンジニアY:そういう意味ではcoffcaの存在が結構大きいなと思っていて。イベントが近づくにつれて、パンフレットやノベルティみたいのがどんどんできあがってくると、みんな「なんか楽しそう!」という感じで盛り上がっていきましたよね。今日この場にはいないですけど(笑)。
プロマネU:残念(笑)。噂のcoffcaさんは、外出で参加できず!
セールスO:coffcaさんがイベント管理部とブランディングの間でつないでくれているような感じはしてました。イベント管理部の方で作った枠組みとブランディングの方も発信していくための材料みたいのを形にしてくれるみたいな。
うぉんじま:みんなでちょこちょこ相談に行って、話を進められたりとか、戻ったりとかしながら、「アイデアが出たよ」とか「こんなのどう?」とかっていうのをあっちこっちで話して、それがどんどん形になっていくというのはMogicとcoffcaならではなのかなって思いますね。
プロマネU:確かに。思いついたことをぱっと決めるし、そこは早いかも。で、それをcoffcaさんが先頭切って形にしてくれて、加速していくみたいな。議論だけだとやっぱり止まっちゃうもんね。形になってくると「本当にやるんだな」みたいな実感もわきつつ。決めたらガーっとやっていく、みたいな感じですよね。
ばらばらとキャラクターの周知と挑戦と
エンジニアY:「ばらばら」って、悪い意味にもとれる言葉ですけど、Mogicでやるときって結構「ばらばら」ということに意味があって。音楽会のときも今回の10周年のときもそうなんですけど、まずMogicの中で各々が好き勝手やるというのがあるじゃないですか。うぉんじまさんの妄想から始まり、イベント管理部は「こんな風にやって」みたいに好き勝手言い、coffcaさんに「こんなのを作ってほしい」となって。カールヴァーンさんのところでは「こんなのやってみたら楽しいんじゃないですか」というのが出てきたり、石オケさんから「こんなのやったら楽しそう」ってぽんぽん出てきて。みんな最初は好き勝手やってばらばらなんだけど、でも「いい会にしたい!」ってところはみんな一緒なので、なんとなくバランスが取れていく。最終的に一致団結に見えてくるっていう感じなのかなと思っていますね。基本、やっぱり珍獣といわれる人たちの集まりではあるから(笑)
プロマネU:私、会社組織で一致団結というふうに統一させるのは、簡単なのかなと思っていて。だけど、それぞれの個性を生かしながら何かを実現するって、すごく大変じゃないかと。うまくいかないことも実際にはあったりもするけど、そこに挑戦し続けているのがMogicらしいのかなって思います。だから、このばらばらは大切だと。
エンジニアY:大切ですねー!
プロマネU:みんなの個性も、うぉんじまさんの「あわあわ」も生かす!
エンジニアY:(ずっと例に出して申し訳ないんですけど)うぉんじまさんは忙しくなってくるとあわあわしてくるというキャラをみんなが周知しているから「あわあわしてきている」って気づいたらみんなでフォローができたり。それぞれの個性が、周知されているので、やりやすいのかな。
プロマネU:キャラクターの周知はすごくやっているよね。みんな何となく、あの人はこういう人だというのをみんなが理解しようとしているかな。そこはチームワークに生きているのかなと思います。
うぉんじま:ばらばらな個性や一人一人の強み/弱みをみんながわかった上で、じゃあこのパーツはこの人にとか、ここはこの人にとかっていう、その人に合ったものを分けてやるから、忙しいんだけど、大変なんだけど、みんなで助け合えるから進められるかな、っていつも思います。
セールスO:そうですね。忙しいけど、無理をしているみたいな感じではない。

その2「アイデアを出し続ける不思議!?」
プロマネU:では、次の不思議。ジャジャーン!マイクロテックとか、イベントとかいろいろやって「すごいですね、Mogicさんのアイデア力」などお褒めいただくことがあるので。「アイデアを出し続ける不思議!」苦しいですよね、実際は。
エンジニアY:そうですね。
プロマネU:各プロジェクトの会議とか、立ち話とかでも、結構話し続けているかなと思って。話すことが多いから、アイデアを出すこと自体のハードルを下げているんじゃないかなと思って。結構くだらないことしか言ってないみたいな。
エンジニアY:そうですよね。基本的にはくだらないことしか言ってない(笑)。
プロマネU:Yくんはずっとアイデアを出し続けているよね。
エンジニアY:最初は自分で考えてたときもあったんですけど、最近はいろんな人に聞いて、しょうもない話をしているのが近道かなと思って。僕の中では、例えばうぉんじまさん妄想コーナーみたいのがあったりして、一番初期の種を探すときはうぉんじまさんのところに行って「最近何か妄想していますか?」と聞いたりとか、あとはcoffcaのTさんも、飲んだくれ親父の戯言コーナーみたいのがあって、「どうですか」って聞いてみたり。
Mogicの人たちは、面白いか面白くないかってすごく敏感だと思っていて。面白いものを言うとすごく乗ってくれて、いろいろアイデア乗せてくれるんですけど、面白くないものには見向きもしないので(笑)。そういう意味ではクオリティを保つには苦労はしないかなと思っていますけど。
セールスO:社内の人が一番厳しいよね。
プロマネU:確かに、ツッコミは厳しい!
エンジニアY:「全然面白くないんだな」というときの空気は、一瞬でわかる。
プロマネU:もう、引っ込めたい!みたいな。
エンジニアY:逆にいうと、みんなが「面白いんじゃない」ってなれば、いけるかもという確信にもなったり。
プロマネU:私が思うのは、いつもみんなの頭借りようって思っていて。自分だけで閉じこもって考えていると広がっていかないから、みんなに考えてもらおうみたいな。その中で自分が今回は取りあえず種をぽんって投げて、みんなに広げてもらえばいいかな、とか。みんなが種を投げてくれたら、それを広げられないかな、とかっていうふうに考える。ブランディングはよく、アイデアリレーをするんですよ。
エンジニアY:Mogic名物!
プロマネU:Mogic名物アイデアリレー。何周もするやつ。アイデアを広げるときはハードルを下げないといけないから、みんなが話しやすいように意識しています。アイデアが上手く出ないなというときは、イメージを持ち寄ろう、みたいなこともやりました。5分以内で、自分が思うコンセプトのイメージ画像を持ってこいって!そういう経験を重ねて、楽しんでアイデアを出すんだよ、というのを刷り込まれているような。
エンジニアY:同じやり方を続けていると、煮詰まることもあります。そんな時は、疲れたから外でお菓子食べながらやったりとか、仕事の後飲みに行きながらやろうとか・・・・・・環境を変えながら、ひねり出す!基本的に、盛り上がっていればひゅっといいのが出てくると思っているんで。
プロマネU:みんなで乗っかって。うぉんじまさんも、アイデア担当のところありますよね。
うぉんじま:皆さんは楽しんでいるかもしれないですけど、私はそんなにシュッシュ出てくるわけじゃなくて。アイデアの種をもらうと、体全体がそれになっちゃうんですよ。帰るときも、電車の中でもぐるんぐるん回って。家でご飯を作っているときもずっと考えちゃって。でもハッてひらめいて、何か降りてきたってときはすぐにメモをして、次の日に「こんなの思いついたんだけど」って、みんなに伝えて。ダメだったかーという時はちょっと凹むんだけど、でもこれ面白いねって言われたりすると「ああ、妄想してよかった」って報われた気分になります。
プロマネU:電車でノート広げて、メモして。
うぉんじま:度々手書きのひどいのを見せてますね。。。
エンジニアY:うぉんじまさんの妄想コーナーはかなり純度が高いと思っていて。よく考えられた上で出てきているっていうのがすごい伝わってくる。
うぉんじま:必死ですよ、憑依(ひょうい)型なので!早く出さないとずっと残っちゃうから。
エンジニアY:アーティストですよね、やり方が。
プロマネU:ああ、そうだね。うぉんじまさんはアーティストタイプ。Mogicにはちょっと少ない人種。
うぉんじま:毎回、難産ですよ。苦しいんだけど楽しい。妄想するのは楽しいなって思います。
セールスO:ちょっとわかるのは、頭の片隅にずっとあって、歩いているときに、ショーウインドーとかで「こういうコンセプトで今年はこういう服を展示している」みたいなのとか「こういうのとか、今度何かに使えるかな」とか。いい意味で仕事とプライベートの境目がないみたいなのはありますよね。
10周年100くらいのアイデア、全ボツの潔さ
プロマネU:ここら辺で10周年のアイデアを振り返ってみると、1年前、従業員みんなにアイデア募集しますって言ったの覚えてますか?
セールスO:10周年で何やりたいか。
プロマネU:そうそう。各プロジェクトとか各サービスとか、いろんな立場から「考えて」って100くらいアイデアを出してもらって。出すだけ出してほぼやっていないんですよ(笑)。アイデアの量は社内に膨大にあるけど、どんどん切り捨てていくという・・・潔いですよね。
エンジニアY:難しいですよね。出し続ける方法、僕が知りたいです。
プロマネU:誰かがぽんって投げたものをみんなで広げているから。やっぱりチームワークが効いているのかな。一人だと限界だけど。
セールスO:アイデアを周りが育ててくれたり、方向性を導いてくれたり。
プロマネU:シビアな意見も言ってくれるし。
セールスO:アイデアだけだと育たないけど、周りがあるから育っていく、みたいな。
エンジニアY:最終的に収まりがいいポイントって絶対あると思っているんですよ。いろいろな視点から見たときとか、絶妙なバランスからとか。「ここだよね」っていうポイントがあって。いろいろアイデアは出るけど、その中から拾えるものは持ってきつつ、捨てるものは捨てながらまた精度上げていって、最後うまくいくときはちょうどいいポイントに収まったときなんですよね。
セールスO:スポンって落ちる感じ。
エンジニアY:逆に言うと、そこまで純度を上げられずに突っ込むと失敗しちゃう。「もういいや、これでいっちゃえ」でやると、何かしらの整合性が取れていなくてうまくいかないっていう感じかな。
その3「なんだか楽しそうと言われる不思議!?」
プロマネU:では、最後の不思議にいきますか。よく社外の人に「Mogicさんすごい楽しそう」って言われますよね。どうしてそういうふうに見えるのか。10周年、どうでしたか? 1年振り返ると。
うぉんじま:濃厚に駆け抜けた感がある。
セールスO:濃厚に駆け抜けた!音楽会も10周年パーティーもやって。あの規模感のイベントを年に2回やったというのが、すごかった。10周年だしね、っていろんなものがちょっとずつ普段よりも豪華になって。
プロマネU:いろいろ乗っかって、やりましたよね。
うぉんじま:だって1月の最初のころ何やっていたかってあまり覚えていない・・・すごい昔な感じがして。いろんなことがありました。
プロマネU:そうですね。1年を通して10周年を温めていくにはどうしたらいいだろうと考えましたね。10周年に乗っかって、毎月何かしらする、何か1個テーマで決めて、アイデア募集して。何となく1年間の計画の見通しは立てたけど全然変わるだろうなっていう前提で。それこそブランディングプロジェクト自体もみんなに乗っかって楽しもうみたいな!楽しむためにはみんな巻き込まないとな、みたいのは思っていました。coffcaさんも途中から参加してくれたし。
うぉんじま:誰かが決めた何かをただやらなきゃいけないっていうのは全くなくて、自分たちで考えて自分たちでやる。みんなにじわじわ10周年を浸透させていって、みんなでやるっていうのが何となくできたのかなっていうふうに思います。
セールスO:巻き込まれるのを待っているみたいなところはある。
エンジニアY:みんな「かまってちゃん」ってこと?
飽きっぽいからこそ、失敗を恐れず挑戦し続ける
エンジニアY:Mogicの人って、楽しいこととか初めてみることが基本的に好きだと思います。
セールスO:みんな基本的に飽きっぽいから。
エンジニアY:同じことをやると、みんな楽しくなくなるんじゃないかな。今までなかったものがぽんと出てくると、面白そうだからみんないろいろ知恵を出したり、当日に手伝ってくれたり。音楽会の時も「音楽会本当にやるんですか?」みたいなところから始まりましたし、10周年パーティも最終的にはみんな手伝ってくれましたよね。今までに無いようなものがあると、面白がってくれるのかなと思います。
プロマネU:同じことをしても飽きられるから、1年前のことも忘れちゃうぐらいトライし続けているのかな。
エンジニアY:今までやったことがないことにトライしているわけだから、トラブるじゃないですか、基本的に。今年のMogicカレンダー、誰も組み立てられないとか!でも、「組み立て方を動画撮ってKOMADOに載せればいいじゃん」みたいに前向きに取り組む。
セールスO:普通の会社だったら、失敗したからダメみたいな空気になりそうなところを「初めてだもん、しょうがないよね」となり、そこからどうしたらいいのかをみんなで考えるところはあるなと思いますね。
プロマネU:トライしているから、失敗はフォローされるみたいなところがあるよね、ちゃんと。それは、Mogicが教育を大事にしている会社だからなのかなと私は思います。だから、成長するためには同じことをやっていてはダメで、必ずトライをしないといけない。そこで失敗に対して厳しくダメ出しされたら挑戦できなくなっちゃうから、失敗をみんなで共有して、みんなで挑戦し続けてちょっとずつ、ちょっとずつ成長しているのかなと思います。私はMogicの社内の雰囲気はサービスに似ているなと思っていて。みんなを飽きさせないしかけだったりとか、アイデアが出しやすいしかけだったりとか、とりあえずトライし続けているから、不具合も起きるけど、そこを見つけたらみんなで解決して、またちょっとずつ良くなって。サービスづくりみたいだなと思います。自分たちもサービス作りをしているから、同じような姿勢でイベントとかブランディングとか、会社そのものの環境とかにもその姿勢でやっているからあまりぶれないのかなって思います。