2019/1/28謎めいた代表に迫る!質問をとことんぶつけてみると・・・・・・

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広報M

ママインタビュアー

2019年のスタートは、満を持して代表の山根のインタビューをお届けします。Mogic10周年特別イヤーということもあり、ロングロングインタビューを敢行した第一弾!Mogic代表として、一人の人間としてどんなふうに考え、行動しているのでしょうか。その辺りを一年を通して定点観測的に、いろいろ聞いていこうと思っています。

チームでものづくりの原点は、映画サークルで

人生で最も影響を受けた人/もの/できごとはありますか?

大学の映画サークルで8ミリで映画を撮っていたことでしょうか。高校までは、山口県のいなか(テレビもNHK2チャンネル、民放1チャンネルの3チャンネルしかない!)に住んでいたので、圧倒的に情報が少なかった。映画やアート好きな友人もあまり周りにいなかったですし。

大学時代に仙台に住むようになってから、映画やアート、本に一気に触れられるようになりました。大学で映画サークルに入ったこともあり、映画好きな友人が増えて。脚本からロケハン、撮影、編集までサークルメンバーを巻き込んで映画づくりに没頭していきました。完成後、学生作品展にも出して、前から気になっていた監督に「話の展開がよかった。でも、エンドロールがふざけてて余分だ!」とか言われましたね。

大学のサークルなので、先輩とか同級生とかそれぞれの気持ちがバラバラなんですよ。勉強を優先させたいとかバイトがあるから・・・・・・とか。それでも、チームを巻き込んで作品に押し込んでいかなければならない。そんな中でも、そのプロセスをやり切ったというのが大きかったかなと思います。1本できあがるのに1年くらいかかりましたね。

今では、デジタルで動画撮って、パッと編集してすぐにアップしてが簡単にできますが、8ミリは、撮ってから現像に1週間から10日かかって。上がってきて見てみると、ボケてたり、続きのシーンなのに露出がずれていたり・・・・・・フィルム自体も高いので、使えるところだけ切って貼ってつなげて。地道な作業の連続です。最終的に1本の映画にしてからアフレコつけて。機材も物もお金も人もないものづくしで、1つずつの工程にも時間がかかるし、失敗の連続だし(笑)。

障害だらけで時間もかかるし、試行錯誤のスピードも遅かったしという中で何かを成し遂げるのがとても難しかった。その中でも最後までやり切ったというのが大きかったと思います。今思えば、本当に無駄に時間がかかりました。その時の友人と毎年会いますが、「あの時の無駄な時間は、大事だったよね」という話に毎回なります。その頃からでしょうか、1人でつくるよりみんなでものづくりをする方がいいなと思っています。

ないものづくしでもどうやってやっていくかという精神は映画づくりが大きかったですか?

そうですね、大きかったと思います。それとは別の話では、いとこの女の子に言われたことで、「小学校のころから一緒に遊ぶとドキッとしてた」というのがあります。小学校のころ、おばあさんの家に大きなダンボールのおもちゃ箱があったんです。その中に、ブロックとか人形とかいろんなおもちゃがごちゃ混ぜに大量に入ってて。そのいとこと遊ぶときに僕はおもちゃ箱を全部ひっくり返してから、遊び始めていたらしいんです。その行動がどうやら衝撃的だったようで。普通は一つ一つ出して遊んだりするんでしょうね。「ルールがない中でルールを作っていく」というのが昔から好きだったみたいです。

自分の強み/弱みを分析、ヤマネ流「苦手と向き合う極意」とは

Mogicでは、一人ひとりの個性についてよく話していますが、ご自身の個性についてはどのように分析していますか?

個性には、強みと弱みがありますよね。強みからいくと、「欲がない」ことでしょうか。社長としては、あまりよくないかもしれませんが(笑)。一般的に、美味しいもの高級なものを食べたいとかお金持ちになりたいとかエラくなりたいとかよく言われるじゃないですか。でも、自分はあんまりそういうことは考えたことはなくて。そういうことに対してのこだわりがないですね。自分がやりたいと思ったときに、やれる環境でありたいとは思いますけど。こういうことやったらおもしろいだろうなということを思いついたりやったりすることは好きですね。

例えば、オフィスの1Fをキレイにしたらみんなが喜ぶだろうなとは思います。お客さまがいらっしゃったときに「キレイなオフィスですね」とか言われると働いているみんなも嬉しいかなとか、オフィスの前を通る人に「素敵な内装だけど、ここは一体何だろう」とか思われるのはいいですよね。でも、すごいお金をかけて人に作ってもらって、自慢したいというのは全くないですね。逆で、なるべくお金をかけずに自分たちでかっこよくしていきたいと思っています。

他には、母親譲りの「折れない心」もありますね。人はよく悩んだり落ち込んだりしますけど、自分は人より圧倒的に悩む時間が少ないです。もちろん、辛い出来事があってショックを受けることはありますが、次の瞬間には先のことを考えて一歩踏み出さなきゃと思考回路が切り替わり、ショックを受けたことから回復していくんです。

追い込まれたときほど、過去に培ってきた自分を捨てていくと言いますか。何かを決断する時に急遽変更するとか。今までコレでやってきたけど、もうダメそうだから捨てちゃおうとか。こだわりがないんでしょうね。過去は振り返らないですし(笑)。

逆に、弱みはどう分析されていますか?

弱みは強みの反対なので。折れない心の代わりに「共感できない」「愚痴を聞けない」がありますね。愚痴を聞いてあげると癒されると分かってはいるんですが、聞いていられなくなって解決策を提示してしまうので唖然とされることもあります。だから「寄り添えない」(笑)。

それから、強みの「欲がない」の逆で「根性がない」というのはあります。「死ぬまでがんばります!」とか「身体が壊れるまでがんばります!」とかいう発想自体ありませんね。なので、熱いひとから見ると「ふわふわしてて掴みどころがない」「ひょうひょうとしている」とかよく言われました。

いろんなことをコツコツ継続されているので、根性がないというのはピンときませんが。

「飽きやすい」というのもあるので、意識的に自分の決めたライン以上に上がらないようにしています。やりすぎると飽きちゃうので。

苦手なことでもやならいといけないものに対しては、どのように向き合っていますか?

特に苦手なことに向き合うときは、無意識の中で自動的にやれるようにしています。すごく意識して頑張ります!でやると、結構シンドイかったり面倒だったりする。でも、何も考えずに1日10分毎日やり続けて、30日くらいするとそこそこできるようになるもんです。

ダイエットとかもそうじゃないですか。「ダイエットするぞ!」と思ってもなかなかうまくいかなかったりしますが、ご飯は毎食お茶碗半分と決めて食べるようにしたら、毎日毎日ご飯半分を自動的に食べないでいいわけですから。同じことを何回も考えるのがイヤなので、無意識の中で日常に組み込むことがいいのかなと思ってやっています。

仕事/プライベート 3つの大切にしていること

Mogicの社長として、大切にしていることはどんなことですか?3つずつお願いします。

1つ目は、お互いの信頼性が高いチームにしたいと思っています。だから、人数もあまり多くしたくないという理由もここにあります。信頼性というのは、お金に換えられなくて作っていくのにものすごい時間もかかる。21世紀は、世知辛い世の中なので「信頼できる」ということは特に重要なことだと考えています。なので、毎年ちょっとずつでもより信頼できる仲間を作っていくことです。

2つ目は、少しでもいいので全員が成長できるようにすること。誰かが成長したから、誰かは成長しなくていいとかではなく、Mogicにいる全員が少しずつでも成長できることですね。

3つ目は、働いている一人ひとりがより自分らしく、個性を出して肩ひじはらずに、今までなかったスキルを身につけていくようになれることです。

1人の人間として大切にしていることはどんなことですか?3つずつお願いします。

1つ目は、囚われていることを捨てる。自分が常識だと思ってやっていることは無意識にあると思いますが、例えば、歯を磨いた後におやつを食べたらいけないとか。食べたらいいじゃないですか!おやつを食べた後に歯磨きすればいいだけじゃないですか!みたいなことですね。その制約があるから自分を縛っているんじゃないかなと思うんです。だから、過去の自分を捨てて新しいことに今日トライしてみるというのを大切にしているので、自分は一体何に囚われているのかというのをいつも理解しようとしています。

2つ目は、自分が接する人(家族や親せき、友人など)に対して、他人だから見える視点でこうしたらもっと楽しくなるなというアイディアをうまくシェアして、その人がちょっとでも楽しくなるような接し方をしたいです。

3つ目は、苦手なもの、興味のないものを見続けるようにしています。例えば、電線の工事ですね。電線についているバケツみたいなものがあるなとか、道路に大きな装置があるなとかずっと見てるとちょっとずつ興味が湧いてくるんですよ。家から会社まで近いのですが、それでも発見がいっぱいあります。その距離でも自分は何を見て、何を見ていないかを見つけようとしています。

もし魔法が3つ使えるとしたら・・・・・・

魔法を使って願い事を3つ叶えられると言われたら、どんなことを叶えたいですか?

1つ目は、最近でいうと母の病気をなおしてあげたいということがあります。
2つ目は、90代のおじいさんの膝が悪いので治してあげたいですね。
3つ目は、起業家を育てるかっこいいスクールを石神井に作りたいというのがあります。10周年企画の一環として、起業家セミナーを始めようとしていますが、その流れです。

自分のためには魔法は使わないのですか?

自分にあまり欲がないというのと自分はたまたま運がよかったので、いろいろ恵まれてきたと思っています。一緒に働く仲間にも恵まれ、いいお付き合いをさせていただいているクライアントやパートナーの方々がいて、お互いに支え合える家族がいて。自分がやりたいことはやれてきているので、魔法が使えるなら周りの人とか社会に還元したいと思っています。

人生で一番がんばった場面と言えば

生まれてから今日までで、一番がんばったなと思うエピソードはありますか?

去年、バックパッカーの友人と南米に旅行に行ったのですが、マチュピチュの登山はがんばりました(笑)!そもそも無茶なことばかりで。標高の高いところには、普通は昼間に入らないといけないんですよ。それを飛行機で夜に標高3000メートル級の町に入って、そのままたくさんお酒を飲み(ダメなことばかりです)次の日起きると思いっきりだるくて(笑)もろに高山病ですよ。町を1日かけて徘徊して、その次の日に高山病が残るしかも雨の中、道幅が20~30cmの山道を登っていって、2回位こけて本当に命懸けの登山でした。

命懸けでがんばりましたとか想像しづらいですね(笑)!

その旅の帰りの道中もきつかったですね。リマ空港で3回飛行機が飛ばず、30時間ぐらい足止めをくらいましたから。いや~がんばりました(笑)!

Mogic最大のピンチを乗り越えて

Mogic10年間を振り返って、最もピンチだと思った場面はありましたか?

Mogicを起業したのは、10年前の12月16日でした。世の中はすぐに正月休みに突入して成人式くらいまでお休みモードじゃないですか。「起業したのに営業できない!休みを返上して働きたい!」と思っていました。銀行の残高はどんどん減っていくし、精神的に追い詰められていましたね。まずいなと思っていた1月10日ごろに、1年先に起業していた友人に会ったら楽しそうで。悩んでいても残高が減っていくのを止められないと気づいて、どんどん前向きにやっていけばいいと思ったときに精神的なピンチから脱しました。

精神的なピンチを乗り越えて、実際にはどのようにビジネスを展開していったのですか?

最初、売上につながりやすいコンサルティングや受託の企画開発をしていましたが、少し落ち着いてきたので自社ブランドのサービスを作ることにしました。これが、eラーニングシステム「LearnO」です。eラーニングシステムという難しい商材ですし、自社ブランドは売れないかもしれないというリスクもありながら、自社ビジネスを作ったんですね。教育ビジネスは、検討期間も長いですからね。リリース後、半年、1年と売れない時代もありました。お金も実績も人もナイナイづくしで、きつかったですね。その中でも、どうしたら売れるようになるかという議論もたくさんしましたし、Mogicとしての文化づくりにも時間をかけましたね。

売れなくて、具体的にはどんなことをしていきましたか?

自社サービスが売れない・・・・・と悩んでいても売れないので。売れるためには何をすべきかと考え、毎日いろんな話をして最初の1~2ヶ月で本に書いてあることやセミナーで聞いたことを片っ端からやりました。テレアポやイベント出展、広告出稿をしたり、本に書いてあることはやり切りました。それでも、全くダメで(笑)

やるだけやって売れなくて、売れない場面をどのように打開してきましたか?

やることがなくなったので、自分が考えた仮説を信じて集客することにしました。1ヶ月間でメディアを作ってリリースしたのが、ICT教育ニュースサイト「Qure」です。結構たくさんの方に見ていただき、徐々に集客につながっていきました。まだコンテンツマーケティングという単語もない時でした。そこで思ったのは、自分たちの頭で考えたことを実現して正しければ、第一人者になれるということです。自分たちで議論を徹底してやっていこうと思えるようになりました。

悩んでも人に話を聞いても売上が増えないのであれば、自分で考えて行動するに尽きる気がします。

ようやく時代がフィット、Mogicが教育を大切にする理由

山根さんは、未来予想図をどのように描かれていますか?

すごく簡単に言うと、少子高齢化が一番大きなインパクトとしてあり、それに付随してITやバイオテクノロジーとか技術的な変遷もありますよね。少子高齢化の問題は、ヒトとしてとても重要なことと思っていて、人類史上例を見ない現状に陥りますし。200年以上前の世界はほとんどの人が農業に従事してたので、老人が多くて子供が少ない社会だったら、老人は大変ですよね。みんな生きていけないと思うんですよ。

なのに、今はテクノロジーや医療・医薬が発達して子供が少なくて老人が多くても社会として成立しちゃうという極めて稀な時代に突入してきてるんですよね。考え方、マインドセットとかいろんなものを変えざるをえない。

ここ50年の高度成長期では、ベビーブーマーがいっぱい物を買って、お金を増やして、技術革新によってさらに新しいものを買ってという経済成長が大前提でしたが、少子高齢化の社会では、物を購買する層が少子なので少なくなりますよね。経済成長がここ50年間と違ってくるのは当たり前で、マイナス成長になるのかすごい低成長になっていくのかはわかりませんが、少なくてもここ50年のマインドセットとは全く違うし、過去に例を見ない考え方で取り組まないと生き残れないし、フィットできないと思っています。

その中でMogicをどうしていきたいと思いますか?

なので、一番重要なことの1つは教育だと思っています。人の考え方とか生き方とか幸せの感じ方とか働き方とか生産性の上げ方などいろいろ変えていかなきゃいけないと思うんですよね。だからこそ、Mogicは教育をやっている。今は、授業型のeラーニングシステム「LearnO」であったり、課題提出型の「Pholly」もありますし、「Limited」というサービスは新しく質疑応答型のサービスにリニューアルする予定になっています。

ITを使って時代のニーズに応じた新しい教育を表現していきたいですし、起業家のレッスンスクールを作りますけど、そういう人が増えた方が社会としては良くなるのかなと思うので、貢献していきたいというのもありますね。

Mogicは、最初から少子高齢化する社会から逆算して作られた会社なので、時代のニーズに合わせたものづくりをして社会に貢献していこうと。いよいよ時代にフィットしてきたなと思ってますし、これからもっと意義が出てくるのかなと思っています。

野望?! これからも、石神井でできること

今後の山根さんの野望を聞かせてください。

石神井で起業家を育てていきたいと思って、動き始めています。国内外問わず、起業家になりたい人を育てていきたいとかフォローしていきたいです。

それから、子どもたちが働くときに、こういう働き方で生きていきたい、もっと楽しく生きていいんだという大人の背中になりたいというのはあります。

これから、ますます格差社会になり、世の中に不満が増えてくると思うんですよ。経済の数字自体は収縮しているけど、こんな豊かさがあるよとか、新しい価値観の軸があるよねとか、みんなが少しでも心の豊かさを見いだせるものを提供できたらと考えています。

給料たくさんもらえますよとか、社宅ありますよとかは、会社に対して従属感が上がるような気がしてるんです。そうではなくて、会社に所属しているけれど自分の人生は自分で切り開いていくから大丈夫という感じがいいですよね。自分の人生の選択肢をキープしたまま生きられるのっていいと思います。一般的にビジネスマンは年を取るほど、自分の人生の幅を狭めていく傾向にあります。でも、40代になっても50代になってもこんなチャンスが増えたよねという環境づくりや、マインドだったりを提示できるといいのかなと思っています。

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